縦拳と正拳
高校時代、空手部の主将をしてたＨ君が、道場では、縦拳を使っているとか言っていた。
彼の道場は、糸東流系らしいが、今は、その団体を見かけない。
どうやら、彼の話は、縦拳の方が、捻りのない分、正拳より早く突けるからだとか！？
私は、あまり、この意見は好きではない。
縦拳は、どことなく頼りなく感じるからだ。
空手も、一部の流派は縦拳を使っている。
しかも、それは神様のご指導らしい。
武術的、破壊力的なものを置いておいて、伝統派空手の組手競技に於いて、
縦拳は、時として、効果を発揮する。
例えば、
例１：流し受けをする際、後の先のやり方で、前手で弾いてから、逆突きを決める場合、正拳なら簡単に弾けるが、縦拳は弾けない。
ですから、私は、流し受けは、手で弾いてから突く、後の先のやり方でなく、ヘッドスリップをする対の先で行っています。
例２：前手で上段を突いた際、相手が上段をガードした場合、正拳だとガードに当たりブロックされてしまいますが、縦拳ならガードをすり抜ける。
親指がどうなるかは、別にしまして……
とまあ、不思議なもので、縦拳での上段突きは、ヒット率が高くなります。
疑問：じゃあ、縦拳を使えば、良いじゃないか！？
ですよね！？
誰か回答してください！
恐らく、（空手の）縦拳は、鶏口米ではないかな？
鎖骨打ちの様に。
そう言えば、久場良男先生は、確か、
「初心者のうちは縦拳の方が、威力がある。それはチンクチが使えないからだ。
しっかり、チンクチを鍛えた者は、正拳の方が威力がある」
みたいなことを『JKFan』で書いていたような記憶がある。
個人的な、意見ですが、チンクチを掛け過ぎると、斜め拳や縦拳にならないかという疑問。
まあ、いずれにせよ、競技組手の初撃（リードパンチ）には、縦拳は有効打という程度の話です。
私は、嫌いですけど！？
