Q-SHOTAROの日記

若い頃は、あんなに痩せていたのに……

伝統派空手とボクシング

先日、本屋で立ち読みをした。
「ボクシングの教科書」という本であった。
 
この本に興味深い文書が書かれていた。
伝統派空手とボクシング」という項目だ。
 
要約すると、伝統派空手出身者がボクシングや総合格闘技で活躍しているということだ。
 
総合で活躍しているマチダ リョート(日本空手協会)の写真などが掲載されていたが、ボクシングで活躍している選手の写真がなかったのは、何故?
 
まあ、亀田兄弟とは言い難かったのでしょうか?
(笑)
 
しかも、亀田は、我が糸東流出身者(泣)
 
少年時代、糸東流世界大会で入賞したらしい。
 
以前、亀田長男が内藤戦で、伝統派の中段逆突きを綺麗に決めたと記事にしましたね。
 
で、この本にも、女子選手が、中段逆突きを決めている写真が載っていました。
写真のコメントには、「WKFでは・・・」とあり、伝統派空手=WKFと正しい認識をしておりました。
 
伝統空手、伝統派空手全空連(JKF)、WKFをごちゃごちゃに使われますが、
アジア大会や国体の空手競技を伝統派空手と解釈しているのは、正しいと思います。
 
 
さて、何故、伝統派空手出身者のボクサーが増えたのでしょうか?
 
理由の1つに、ルール改正だそうです。
強いパンチ1つより、速く多くパンチを入れるスタイルが評価されるとのことで、
足を止めての一軸のパンチより、動きながら、あるいは遠間から打てる二軸のパンチが効果的とのことです。
 
さらに、二軸は、骨盤の回転や動きなく打てるの優位性があるとのことですが、
骨盤の回転がないのはいいとしても、動かないのでなく、動きが小さいでしょう。
 
厳密に言えば、骨盤をずらす。ナンバ歩きですね。
 
しかし、二軸や骨盤の回転など、かなり理論的に分析しており、レベルの高さを感じます。
 
 
昭和の時代、寸止めは当てないから、非実践的だとか言っていましたが、
実際、理論的にはレベルの高い格技ではないでしょうか?
 
ただ、安全性のため試合はポイント制で行っており、実践性の低下はありますが、
ゲーム性と安全性の向上により、幅広い年齢で行えるという普及に貢献していると思いますね。
 
それを排除したいなら地稽古をすれば良いのでは?
 
 
我々関係者が思っている以上に、伝統派空手は高い評価を得ているぞ!