試合組手編(3)喰らえ、エンドレスパンチの巻
「赤、ゼッケン6番 SHO太郎選手」
主審に礼!
お互い礼!
主審「勝負、始めッ!」
お互い構える。
ハッと気が付いた!
相手の間合いは、近い!
私はアウトレンジから攻撃するタイプなので、遠間なのだ。
やはりボクサーは、近い間合いが好みなのか?
一発仕掛ける。
ワンツースリー!
どうやら、北区チャンプが取ったようだ!
わからなかった。
伊達に、2連覇!今年も3位に入っていない。
主審「続けて、始めッ!」
マッハスペシャル1号を狙う。
が、ここで問題点発見!
思った以上に床が滑る。
大股で仕掛ける「飛び込み技」は、非常にやりづらい。
相手も、警戒しているようだ!こちらが攻撃態勢なのが出ているのか?
油断を突かれ、1ポイントか、ペナルティなのかを献上する。
アウトレンジがダメなら、接近戦を仕掛ける。
上手く中に入り、ひたすら顔面を、小さい動きで、
パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、
パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、
パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、
さらに、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、パンチ、…………………………………………
パンチが決まるか、相手を場外に押し出すかまで続く、細かいパンチの連打!
名付けて、エンドレスパンチ!
まず、伝統派では、見ない技だ。
ニューメンフォーのマスク越しに、相手の表情がゆがむのが分かる。
してやったり!
次の刺し合いで勝利する。
次は、警戒していた中段突きを喰らう。
中間距離は、相手の間合い。
なんか、相手の得意のフリッカージャブを受けて見たくなった。
わざと、相手の間合いで勝負する。
が、ボクサーのパンチは受けられなかった。
対処できない。
アウトレンジの間合いに逃げる。
私の、左中段回し蹴りが決まる。
2ポイント追加で、逆転する。
気を良くし過ぎた。
相手の上段蹴りでビハインドとなる。
気を引き締める。
再度、接近戦を仕掛ける。
エンドレスパンチぃ!(下着の名前ではないので)
しまった!
間合いが遠かった。
逃げらる。
何度か、相手の顔面パントをまともに喰らう。
ニューメンフォーを付け直す。
「あとしばらく」のコールが告げられる。
1ポイントビハインド!
どうする!SHO太郎!
次回 組手編最終回:これが我の最終兵器だ!
どおおおおん!