Q-SHOTAROの日記

若い頃は、あんなに痩せていたのに……

逆追い突き 最終回 神の与えた技

倒木法により体が倒れる力を利用し、伝統派ではその力をスピード代え、
また、フルコンではパンチ力に代えることが出来れば、このシリーズは万事良しと!

フルコンでは芦原會館の西山師範が、倒木法によるビックミット練習を下の動画で行っていました。
http://jp.youtube.com/watch?v=SR0rQ2ekX84&feature=related
2分5秒から見てください。



さて、話は戻って、前のめりになり、倒れるのを我慢して我慢して、我慢できなくなったときに、
1歩踏み込んで突く、ここでは、この稽古を仮に「前のめり突き」と言うことにします。

この前のめり突きの際、どちらの足を出すのか?
単に交互に足を出しているのか?
という疑問が沸いてきた。

これに対し、私はひとつの結論に達したのです。(ババ~~ン)

結論とは、木こりが木を倒すとき、木こりが切った方向にしか、木は倒れないと言うことです。

つまり、前に出した足は、木こりが斧で木を切ったと同じ現象が起こっていたのでした。

それは、「脱 力 !」

前のめりになり、前に出す方の足の膝は力を抜いていたのです。


そうとわかれば、意識的に膝の力を抜けば、自分の思いのタイミングで足を前に出せるのではと考え、やってみました。

前のめりになり、「ここ!」と言うタイミングで膝の力を“ガックン”と抜いたところ、
やはり、その足は前に出ました。

倒木法の最後の決め手は「脱力」だったのです。


ということは、「逆追い突き」とは、ワンツーのツーを突く際に、
(1)前のめりになり、しかも(2)前膝の力を抜いたため、起こった現象だったのです。
そして、重力の力を加算したスピードは相手が反応することを許さない電光石火の技となったのでした。

たまたま、習得してしまった逆追い突きですが、考えようには、誰もが「すぐに辞めるだろう」と思われていた私が、3年生まで、空手道部を辞めずにがんばったご褒美を、“空手の神様がプレゼントしてくれた”のかもしれません。


神が与えた技:電光石火の逆追い突き!
戴いた人:嵯間 祥太郎
(笑)

しかし、残念なことに、当時の私には、全く理解不能で、「突きとは両足が固定した状態で突く」ものと思い込んでいましたため、この技を否定し、両足を固定しようと努力していました。

そのため、スランプと勘違いし不安な気持ちを残し、最後の試合を向かえることになりました。
無論、その試合が、高校時代、唯一、会場を沸かせ、盛り上がるとは知る由もありませんでした。


その後、糸東会に入門し、この技が「逆追い突き」と言う名前だと知りましたし、
また、ネットを見ると、船越義珍先生が逆追い突きを使っている写真を見ました。


勘違いすることなく、理解していれば、もっと使い方を工夫できたと思うと悔やまれます。


逆追い突き 終わりぃぃ♪