Q-SHOTAROの日記

若い頃は、あんなに痩せていたのに……

アプトの路に行きたいぞ!

アプトの路!?

なんのことやら?と思われるかもしれないですが、国鉄史上最大の難所、碓氷峠のことです。

富岡製糸場の近くですね!

通称、横軽線といい、
横川と軽井沢の間なんで、横軽線です。
正式には、信越本線

1997年の配線以後、アプトの路として歩道になっています。

ここが何故、国鉄史上最大の難所なのか?
蒸気機関車が登れる勾配は、基本、40‰辺りなのですが、碓氷峠は66.7‰を要し、
信越本線は、この横川と軽井沢間の11キロは、開通していなかったのです。

では、碓氷峠の急勾配をどうやって開通させるか?
出した結論が、アプト式で登る!ということなんです。

アプト式とは、レール間にラックレールという、歯形のレールを敷き、歯車で噛ませるというスイスやドイツの鉄道でみられる鉄道です。


さて、トンネル工事では500人の死傷者を出し、開通後は、蒸気機関車の煙がトンネル内で充満し、運転手らが呼吸困難から吐血する等の問題が発生。
また、雨天時に列車がバックしてしまい、死亡事故も起きています。

その解決策として、火力発電所を作り、日本初の電化区間となり、煙を出さず、パワフルな電気機関車が日本で走ることになりました。

この日本初の電気機関車ED40を、数年前、大宮鉄道博物館で見てきました。
今、見ると、小さくて、ちゃっちいです。
しかし、色褪せたボディは、汗と魂が染み込んだ色に感じましたね。

その後は、アプト式から粘着式の新線が出来、EF64が牽引することになります。

その新線も新幹線開通のため、1997年に配線
かつて、鉄道マンが命懸けで登った碓氷峠は、今、アプトの路として、遊歩道になっています。


軽井沢駅から最後の上野行き特急列車が出馬する動画がYouTubeにあります。
車内放送の車掌さんの人柄の良さが泣けますね。
https://youtu.be/o31LOof24kE